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  1. 世田谷区議会 2021-09-24
    令和 3年  9月 公共交通機関対策等特別委員会-09月24日-01号


    取得元: 世田谷区議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 3年  9月 公共交通機関対策等特別委員会-09月24日-01号令和 3年  9月 公共交通機関対策等特別委員会 世田谷議会公共交通機関対策等特別委員会会議録第五号 令和三年九月二十四日(金曜日)  場  所 大会議室  出席委員(十二名)    委員長         桃野芳文    副委員長        宍戸三郎                山口ひろひさ                和田ひでとし                河村みどり                佐藤ひろと                桜井純子                中塚さちよ                江口じゅん子                ひうち優子                佐藤美樹                青空こうじ  事務局職員    議事担当係長      髙橋 亮    調査係副係長      阿閉孝一郎
     出席説明員    技監          松村浩之   道路・交通計画部    部長          田中太樹    交通政策課長      堂薗次男    副参事         石川哲男   土木部    部長          青木 誠    交通安全自転車課長   北川健介   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.議案審査   ・ 議案第 九十 号 世田谷自転車条例の一部を改正する条例   ・ 議案第九十一号 世田谷区立レンタサイクルポート条例の一部を改正する条例  2.報告事項   (1) トヨタモビリティ東京(株)主体の取組み状況について   (2) 中央新幹線シールド掘進工事説明会調査掘進等)の開催結果の概要について   (3) 第三十八回駅前放置自転車クリーンキャンペーンの実施について   (4) その他  3.閉会中の特定事件審査(調査)事項について  4.協議事項   (1) 次回委員会開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午後三時開議 ○桃野芳文 委員長 ただいまから公共交通機関対策等特別委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━桃野芳文 委員長 本日は、議案審査等を行いますが、引き続き、新型コロナウイルス対策を講じてまいります。理事者報告は簡潔明瞭に、委員の質疑は要点を絞るなど、会議時間の短縮に御協力をいただきたいと思います。  また、発言の際は、お手元のワイヤレスマイクの使用をお願いいたします。  それでは、1議案審査に入ります。  まず、議案第九十号「世田谷自転車条例の一部を改正する条例」及び議案第九十一号「世田谷区立レンタサイクルポート条例の一部を改正する条例」の二件につきまして、一括して議題といたしたいと思いますが、御異議はございませんでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○桃野芳文 委員長 御異議なしと認めます。よって、議案第九十号及び議案第九十一号の二件につきましては、一括して議題といたします。  本二件について、理事者説明を求めます。 ◎北川 交通安全自転車課長 それでは、議案第九十号「世田谷自転車条例の一部を改正する条例」及び議案第九十一号「世田谷区立レンタサイクルポート条例の一部を改正する条例」の二件につきまして、一括して御説明申し上げます。  本案の内容につきましては、さきの当特別委員会で御報告をいたしましたとおりでございますが、区立自転車等駐車場及び区立レンタサイクルポートにつきまして、いずれも生活保護法による保護の基準などの改正に伴い実施した定期利用料金の減免に関する経過措置を、令和三年九月末日をもって廃止するとともに、規定の整備を図る必要があるため提出するものでございます。  それでは最初に、議案第九十号「世田谷自転車条例の一部を改正する条例」につきまして、裏面のほうを御覧ください。記載のとおり、区立自転車等駐車場における定期利用料金の減免につきましては、生活保護基準の見直しによる経過措置を定めた附則を削除するとともに、併せて規定の整備を行うものでございます。また、附則といたしまして、この条例は、令和三年十月一日から施行いたします。  引き続き、次に、議案第九十一号「世田谷区立レンタサイクルポート条例の一部を改正する条例」につきまして、こちらも裏面のほうを御覧ください。こちらにつきましても、定期利用料金の減免につきまして、経過措置を定めた附則を削除するとともに、あわせて、記載のとおり、規定の整備を行います。また、附則といたしまして、この条例は、令和三年十月一日から施行いたします。  説明は以上でございます。御審議いただきますようよろしくお願い申し上げます。 ○桃野芳文 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○桃野芳文 委員長 それでは、意見に入ります。  本二件について御意見がありましたら、どうぞ。 ◆江口じゅん子 委員 議案第九十号、九十一号、両方とも賛成の立場で意見を申し述べます。  国の生活保護基準引下げから、区が条例などを改正し、基準を守ったことを評価しております。今回は、激変緩和期間終了とともに区としても経過措置を廃止するということですが、今後も、同様事態などに対し、区民生活を守る観点から、区独自の積極的施策を要望し、第九十号、第九十一号を併せての意見とします。 ○桃野芳文 委員長 それでは、採決に入ります。  お諮りいたします。  本二件を原案どおり可決することに御異議ございませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○桃野芳文 委員長 御異議なしと認めます。よって議案第九十号及び議案第九十一号の二件は原案どおり可決と決定いたしました。  以上で議案の審査を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━桃野芳文 委員長 次に、2報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)トヨタモビリティ東京(株)主体の取組み状況について、理事者説明を願います。 ◎堂薗 交通政策課長 それでは、トヨタモビリティ東京(株)主体の取組み状況について御報告いたします。  まず最初に、1の主旨でございます。トヨタモビリティ東京喜多見宇奈根地区において検討している総合生活支援サービスの一環として、デマンド交通等による移動支援サービスについて、九月末までの無償トライアルをもって実証運行を終了する旨の情報提供がございましたので、報告いたします。  2のこの間の経過と主な課題についてでございますが、まず、トヨタモビリティ東京(株)による提案概要から説明いたします。トヨタ・モビリティ基金を活用し、総合生活支援サービスと称する月額会員制サービスを検討する提案がなされたところです。この総合生活支援サービスは大きく二つに分かれており、デマンド交通等による移動支援サービスと、移動販売カルチャー教室などの生活支援サービスを併せたサービスであり、月額会員制による有償化を目指していたものです。このうち移動支援サービスにおきましては、課題解決に向けた調整のため、当初令和三年三月までの無償トライアル令和三年九月まで延長し、十月から有償化を目指していたものです。  次に、移動支援サービス課題についてですが、国土交通省関東運輸局から、営利事業者であるトヨタモビリティ東京が今回提案した移動支援サービスは、営利事業活動の一環とみなし、総合生活支援サービスとしての会員制による徴収であっても、運送の対価とみなされております。このため、道路運送法上の許可登録を要しない輸送としての事業展開は、適当ではないとした見解が示されております。  次に、裏面の3課題解決に向けた検討ですが、このたびの関東運輸局見解により、トヨタモビリティ東京事業提案であった月額会員制による道路運送法上の許可登録を要しない輸送として移動支援サービスを実施することは、困難な状況となったところでございます。このため、トヨタモビリティ東京は、既存交通事業者との連携による事業化や、自らが一般旅客自動車運送事業を実施することなど、代替事業の検討を行いましたが、いずれも採算性や実現・継続性等課題が残ることが報告されました。  次に、4のトヨタモビリティ東京(株)による今後の対応ですが、移動支援サービスにつきましては、当初提案であった総合生活支援サービスとしての有償化が実現困難となり、代替事業見通しが現在立たないことから、令和三年十月からの有償化は行わず、移動支援サービス無償トライアルは九月末で終了となります。区としては、トライアル終了等に当たり、地域関係機関への説明支援していくとともに、今後、トヨタモビリティ東京により具体的な代替事業が示された場合、改めて、検討内容実現性を確認し、関係機関との調整を図っていくこととしてございます。  次に、これまでの利用状況につきましては、表を御覧ください。昨年十一月十九日から無償トライアルを開始し、八月末までの期間での利用状況をまとめたものでございます。こちらのサービスを利用するためには、まず、無料モニターに新規登録してもらう必要がございます。その登録者新規登録者数欄に記載してございます。登録後、実際にサービスを利用した方をサービス利用者数として、また、その方が利用した延べの利用回数を記載してございます。移動支援サービスは二つに分かれておりまして、一つは、朝の通勤時間帯におけるバス停までの送迎サービスです。二つ目は、日中の時間帯における利用者の希望する目的地まで送迎するデマンド交通サービスでございます。この中で、表の下段に記載してございます①の朝の通勤時間帯におけるバス停までの送迎サービスは、今年の緊急事態宣言が発令された以降、休止してございます。デマンド交通無償トライアルは、土日、祝日を除き実施しております。こちらのサービスを利用するためには、当初、スマートフォンなどからのアプリのみの予約受付でしたが、今年の三月からはコールセンターでの受付も開始しております。利用回数等につきましては、記載のとおりでございます。  最後に、(2)の生活支援サービスでございますが、移動販売カルチャー教室等生活支援サービスにつきましては、トヨタモビリティ東京が、喜多見宇奈根地区において引き続き取組を検討するとしてございます。  報告は以上でございます。 ○桃野芳文 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆江口じゅん子 委員 本当に終了するということですけれども、まず、サービス利用者です。裏面に五百六十五人というふうにありますけれども、圧倒的に日中時間帯におけるデマンド交通が多かったわけです。その方たち、利用者の年代層ですとか、それから、デマンド交通を使う目的、例えば、通院とか、買物とか、そういうことは区のほうにも情報提供があったかと思うんですけれども、分かる範囲で教えていただけますか。 ◎堂薗 交通政策課長 私どもが、区のほうで聞いている範囲では、利用状況等につきましては、買物等、また、病院等における通院等において利用されているという方が多いというふうに聞いております。また、利用者の世代間のところにつきましては、若い方、三十代ぐらいの方であったり、また、病院に通うための高齢者の方も、幅広い方が利用されているというのは聞いております。 ◆江口じゅん子 委員 不便地域にこういった企業からのトライアルということで実施していたので、区としても、どういった方たちが使って、例えば、世代とか、動向とか、今後、それを生かしていくために、やっぱりちゃんと情報としてつかんでいかなきゃいけないと思うんです。今聞いた限りでは、幅広くということですけれども、もうちょっと特定で、後ほどでいいので教えていただきたいかなと思います。  あと、撤退の大きな理由というのは、今回も関東運輸局見解でということがありますし、前回もそういった御報告でしたけれども、でも、それは始まる前に分からなかったんですかというふうに思うんです。トヨタモビリティ喜多見宇奈根でこれをするということで、一年前ですか、委員会報告があってから、適宜、報告がありましたけれども、前回の委員会で初めて関東運輸局見解というのが示されたので、どうして、それがこういう撤退という形になる前に分からなかったのかというのが疑問なんですけれども、そこを教えていただけますか。 ◎堂薗 交通政策課長 今回、国の見解が至るまで幾度か、国のほうにも何度か、事業提案内容について確認してございます。その中で、今回、総合生活支援サービスというのが、これまで、国内においてもだと思うんですが、こういったケースがあまりなかったというところで、国としても慎重に確認したんだと思います。そういったことは、国からも私どもも聞いてございます。今回のケースでいきますと、生活支援サービスというものと移動支援サービスを組み合わせた内容という形でサービスを提供していきたいと、それを総合生活支援サービスという形で提供していきたいという形でございましたので、この内容を確認するのに時間がかかったというふうに聞いてございます。 ◆江口じゅん子 委員 国交省が慎重に判断したというわけですけれども、地域の方は、数か月にわたって五百六十五人が使われて、その上で、やむなく撤退というか、事業者からすれば奪われてしまうということになるわけですから、国の判断というか、もっと早めに見解は示していただきたかったと、地元としては思います。それは、ぜひ国にも区から伝えていただきたいと要望します。  あと、これはいろいろ経過というのはきちんと書かれていると思うんですけれども、区として、これをやっぱりどう評価して、今後、交通不便地域対策にどう生かすかという観点での報告がないのは残念だなと思いました。以前、本委員会でも、それから、特別委員会のほうでも、やはり採算が取れないなど、撤退の可能性はあるので、企業の実験場とならないよう、区としての関与というのも、私は求めてきたんですけれども、やはりこれを受けての区としての検証や、これからどう生かしていくかというのをちょっと伺いたいと思います。 ◎堂薗 交通政策課長 今回につきましては、喜多見宇奈根地区という形で、無償トライアルを含めた形で実証運行をやってきたという形もございます。また、他地区におきましても、これは道路事情とか、土地利用状況とは異なりますけれども、その地区特性に合わせた形での地元の機運情勢等も含めながらやっていくこと、また、企業とか、また、地域とも、住民とも連携しながらやっていくことは大事なものだというふうに思っておりますので、その部分を大事にしながら、今回のトヨタモビリティ東京提案内容を踏まえていきながら、今後に生かしていきたいというふうに思っております。 ◆江口じゅん子 委員 検証として、今、ちょっと伺った限りでは、何が区として、だから、どういう関与をしてきて、課題や、それから今後の検証というところが、今のではよく分からなかったなと思うんです。やはり地域の方はこれだけ利用していたわけですから、その足が奪われるというのは本当に大きいことだと思うので、区としても、いろいろ官民連携を取りながら実践してきたところはありますから、引き続き、これを生かして、今後、交通不便地域対策をしっかり解消していく取組というのを強化していただきたいと要望します。 ◆中塚さちよ 委員 世田谷区としては、このトヨタモビリティ主体実証運行にどれぐらいの支援というんですか、していたんですか。 ◎堂薗 交通政策課長 今回は、区のほうからは、特別金銭的なあれを出したというものはないんですけれども、国を含め関係機関との調整とか、そういったものは同行しながらやってきた、一緒になって取り組んできた内容です。また、地元に対しても、周知を含めた形で一緒になって取り組んできたという形でございます。 ◆中塚さちよ 委員 であれば、これは延長していましたけれども、これが営利事業の一環というふうにみなされたということだと思うんですけれども、本当にうまくいくというんですか、そういうふうに区は一緒に運輸局ともやり取りをしていたということなので、世田谷区として、延長する前にその見通しみたいなのがあったのかということと、今、江口委員からもありましたように、これだけの住民の方が利用していて、実際やらないとなった場合に、これは代替事業見通しも立たないと書いてあるじゃないですか。やっぱりその時点で非常に楽観モデルしか考えていないで、要は、事業をやることありきで進めていたんじゃないか、もし、これが国交省から駄目だよと言われたときの代替事業というのは、全然見通しが立っていなかったというのは、こういう基幹モデルというのも、行政はやっぱり考えておくべきでなかったのかと思うんですけれども、その辺はなかったんですか。 ◎堂薗 交通政策課長 今回、法的なものも含めまして非常に難しい要素がある状況がございまして、今回の取組の状況におきましては、いわゆる許可登録を不要とするモデル有償化を目指したものでございます。そこに、白ナンバーという形で取り組む内容であったというところです。一般的に人を乗せて運ぶ行為というのは、いわゆる許可登録を要しながら、緑ナンバーという形で進めていく事業内容でございます。今回は、白ナンバー許可登録不要モデルを用いた形で、一方で、生活支援というものを含めた形での両方の支援サービスを組み合わせた形で取り組みたいというので、提案した内容でございました。これは、先ほどとちょっと同じ内容で申し訳ないですが、国内でも提案した内容としては初だったというふうに聞いておりますので、そのあたりは国のほうもかなり慎重になったんだというふうに聞いてございます。  区としても、今後の代替事業についても、新たな事業を進めていく上では、こういった様々な見解モデル事業がある中で、今回の法的な内容をもう一度整理していきながら、やっぱりやっていかないといけないというものの一つと、もう一つは、既存交通事業者への影響も大きいというところもございますので、その辺も注視しながらやっていくことは大変重要だと思っております。 ◆中塚さちよ 委員 新しいことを何かやっていこうということ自体は、決して否定すべきことでもないですし、そういった中で、やってみないと分からない課題とかもあったんだと思うんですけれども、それで、ここで撤退するというのもやむなしなんですけれども、やはりそういうことをどこか念頭に置いて、これが実現しない場合、何でもやることありきじゃなくて、できなくなった場合の代替案というんですか、そういったのを、今後、こういうこと何か始めるときには、そうしたシナリオもしっかり考えて取り組んでいただきたいと要望いたします。 ◆佐藤美樹 委員 先ほど、総合生活支援サービスとしては国としても初ということで、移動支援生活支援という組合せのものが初ということでしたけれども、ちなみに、この運送法上の許可登録を要しない輸送という形での類似の移動支援というんですか、それ自体はほかに事例はあるんですか。 ◎堂薗 交通政策課長 恐らく全国的な話の規模になろうかと思うんですけれども、いわゆる許可不要モデルでやられている事例としては、あるというのはちょっと聞いてございます。 ◆佐藤美樹 委員 今回、結局、トヨタとして、もう一度、生活支援サービスについては検討するということで、この移動支援部分については、もう一回、何かしら形を変えてであってもやらないというふうに意思決定をされたということであると、ここの地域については、この移動支援部分というのが、またゼロに戻るということになると思うので、先ほど来、ほかの代替措置はというような質疑もありましたけれども、区としては、ほかの代替措置として、例えば、類似というか許可を要しないほかにある事例とか、そういったことは検証はされたりとか、そういうケース情報収集をして検討するとか、そういうことは考えていらっしゃいますか。 ◎堂薗 交通政策課長 他の事例でいきますと、許可不要モデルを行う場合は、私が知っている範囲でございますけれども、NPOとかの仕組みでやられているというのは聞いてございます。そういった形でやられているケースはございますし、また、国のほうも、ホームページ等を見ますと、そういったケースがありますという形で紹介してございますので、そういった事例になろうかと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━桃野芳文 委員長 それでは次に、(2)中央新幹線シールド掘進工事説明会調査掘進等)の開催結果の概要について、理事者説明を願います。 ◎堂薗 交通政策課長 それでは、中央新幹線、いわゆるリニア中央新幹線のシールド掘進工事説明会開催結果の概要につきまして御報告いたします。  リニア中央新幹線につきましては、今年六月に開催されましたシールドトンネルにおける安全・安心等の取組みに関する説明会開催の結果概要につきまして、当委員会に御報告してございます。今回は、事業者であるJR東海調査掘進等に関する工事説明会開催しておりますので、開催結果の概要報告いたします。  まず、1の説明会概要です。日時は、令和三年八月二十七日、八月二十九日、九月一日の三回に分けて開催しております。それぞれの参加者数は、記載のとおりでございます。会場は、品川区の大井町駅前のきゅりあん大ホールでございます。  次に、2の説明内容でございます。こちらは、後ほど、当日配付されましたスライド資料を用いて御報告いたします。  次に、3の中央新幹線概要でございます。名称は、中央新幹線品川名古屋間建設工事事業者は、JR東海でございます。総延長といたしましては、二百八十五・六キロメートルでございまして、このうち世田谷区内は〇・七キロメートルでございます。  区内の事業区域につきましては、東玉川一丁目、二丁目地内でございまして、裏面位置図を御覧ください。黄色の線が、シールドトンネルを施工する事業区域でございます。赤色の線が、区境の線でございます。世田谷区内は、全て大深度地下公共的使用に関する特別措置法に基づく大深度区間でございまして、地下の深さは、地表より六十四メートルから九十一メートルでございます。  表紙にお戻りいただきまして、3の(5)の最高設計速度でございますが、時速五百五キロでございます。  4の経緯につきましては、平成二十六年十月に、国土交通大臣JR東海に対して工事実施計画の認可を下し、JR東海工事に着手してございます。また、平成三十年五月には、大深度地下使用認可申請に関する説明会開催し、平成三十年十月には、国土交通大臣JR東海に対し大深度地下使用の認可を下ろしてございます。そして、令和三年六月には、シールドトンネルにおける安全・安心等の取組みに関する説明会開催しております。  5の説明会配布資料につきましては、二枚目以降の資料が当日配付されております。また、説明会資料につきましては、現在、JR東海ホームページからも御覧いただけます。あわせて、区のホームページからも御覧いただけます。  それでは、当日、JR東海から配付された中央新幹線の絵がある資料を御覧ください。今回は、前回六月に御報告させていただきました内容と重複する部分がございますので、調査掘進の内容を中心に御報告いたします。  まずは、右下に記載しています。番号五のスライドを御覧ください。中央新幹線品川名古屋間の工事区間位置図でございます。このうち大深度区間につきましては、東京都内と神奈川県の一部、愛知県内の一部でございます。  次に、番号十九のスライドを御覧ください。北品川工区の施工手順でございます。まずは立て坑部分を構築し、その後、シールドマシンを組み立てた後、掘進予定となっています。  北品川非常口の立て坑につきましては、右側のスライド二十一を併せて御覧ください。立て坑部分は既に完成し、シールドマシンの組立ても完了しているとのことでございます。  スライド十九にお戻りいただきまして、今回の説明会は、北品川非常口でのシールドトンネルの掘進開始に向けて、おおむね準備が整ったことから、調査掘進を行う上での説明会開催したものでございます。この調査掘進では、シールドマシンを動かし、周辺への影響と対策の有効性を確認するものでございます。確認結果につきましては、結果がまとまり次第、計画路線周辺にお住まいの皆様方に、事業者であるJR東海が改めて説明するとのことでございます。その後、本格的な掘進を進める予定と伺っております。  次に、スライド二十七を御覧ください。発進地点となる北品川非常口の位置図でございます。青い矢印の区間が、今回の調査掘進の範囲です。  次に、スライド二十八を御覧ください。掘進初期の取組みですが、本格的な掘進に取りかかる前に、シールドトンネル工事の安全対策の実地確認に主眼を置いた調査掘進を行います。そこでは実際にシールドマシンを動かし、施工管理が適切に行えることや、掘進時の変位や振動等を計測し、周辺への影響を確認するとのことでございます。
     次に、番号四十四のスライドを御覧ください。北品川工区のこれまでの進捗とこれからでございます。薄黄色部分に記載がございます、今年六月に開催した安全・安心の取組み説明会を経て、今回はトンネルの調査掘進の工事説明会開催してございます。説明会後に、準備が整い次第、調査掘進を実施していく予定と伺っております。確認結果につきましては、別途、計画路線周辺にお住まいの皆様方に説明会開催する予定とのことです。この説明会開催する前に、本格的な掘進を開始することはないとのことでございます。本格的な掘進は、北品川から東雪谷に向かって進め、その後、東雪谷非常口から等々力非常口の掘進を行う予定としており、掘進工事に入る前には、別途、説明会開催予定とのことでございます。  報告は以上でございます。 ○桃野芳文 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆江口じゅん子 委員 頂いた資料の二十八のスライドで調査掘進の内容が書いてありますけれども、私は調査掘進という言葉を初めて聞いたんです。外環だと初期掘進ということで、トンネルを造りながら、二八ページにありますけれども、運転操作室とか、土砂を掘った後、地上部に運ぶためのベルトコンベアの設備とか、様々なものを積んだものを中に入れて、その上で、トンネルを掘って、どういった掘り方、添加剤とかそういうのは大丈夫かとかも確認して、地上部にどんな影響があるのかというのをやりながら、本掘進に行くというのが、外環では初期掘進と呼んでいたわけです。ですから、私も参加された方に伺ったんですけれども、調査掘進というから、本当に試し掘り程度なのかと思ったら、そうではなくて八・二キロ初期掘進をするという内容で、非常に驚いたというようなことでした。この調査掘進という言い方については、ちょっと私はどうかというふうに思いますけれども、しかし、同じ大深度工事であれだけの重大事故がありながら、また、こういったリニアをするという工事を、初期掘進するということに関しては、この場でも抗議は表明したいと思います。  その上で伺いたいんですけれども、やはりこのコロナ禍で、幾ら三回に分かれていても、広域にわたる住民の方を品川区のきゅりあんに集めるということでは、東玉川の住民の方からも、持病があったり、あと、お嬢さんが保育士ということもあって、やっぱり長距離で人が集まるところに、説明会に参加するということにちゅうちょして、行きたかったけれども行けなかったという声も、私のところには届いております。なぜ各自治体で説明会がなかったかというところでは、ちょっと疑問なんですけれども、それについては事業者は何と言っているか、分かるようだったら教えてください。 ◎堂薗 交通政策課長 今回は、事業を進めていく上で、調査掘進という形でございますけれども、その説明会につきましては、今コロナ禍の状況でございまして、公的な会場がなかなか取れないという状況もございまして、感染防止対策を行っていく上では、広い会場のほうが一番いいということもございまして、また、駅前と近いところのほうが利便性もいいだろうというところで、JR東海は、最終的にそこで会場を選んだというふうに、判断したということで伺ってございます。 ◆江口じゅん子 委員 事業者の御説明は全く納得がいかないなと思って、同じコロナ禍で緊急事態宣言でもありましたけれども、調布で重大事故が起きたときは、当区も説明会というのを要望して、各自治体で説明会はあったわけですから、これについては、地元からやはり地元での説明会が必要だったということで声が届いていますので、ぜひ事業者のほうに要望していただきたいと思います。  また、説明会の在り方も、JR東海に対して質問したときに答弁があったと、それに対して再質問することができなかったという意味では、非常に一方的なやり取りになってしまったということも聞いておりますので、そういったところも併せて改善を求めていただきたいと要望するんですが、いかがですか。 ◎堂薗 交通政策課長 今、委員からいただいた質問の内容事業者のほうに伝えてまいりたいというふうに思います。 ◆江口じゅん子 委員 お願いします。  それで、説明会に参加された方から、大きく二点声があったというふうに伺いました。まず、調布の事故が起きて、本当に大丈夫なのかというところは、大きく意見が出されたと聞いております。それに対して、この説明会資料でも、調布のような特殊な地盤はないということで、それが回答として常に終始していたということなんですけれども、ただ、私どもも国会のほうの質問でも取り上げたんですが、事業者が二〇一八年に大深度地下法の申請をしたときに、地盤急変部がある箇所として、首都圏だと、多摩川左岸付近で横断する可能性がある世田谷層の埋没谷というのを、その危険箇所として挙げているんです。その資料というのは、JR東海ホームページを深く探らないと出なくて、地図を見ても、私はこれに東玉川が入るのかどうかというのがちょっと分からなかったんですが、やはり事業者国交省に提出した書類に、世田谷層の埋没谷というのが、地盤急変部として、そこを横断する可能性があるというふうにしているので、やはりこういった不安があるわけだから、地元の人も、本当に地盤沈下など、調布のようなことが起きないのかというふうに説明もされたと思うんです。これに対して十分な回答ではなかったということなので、世田谷区のほうも、要望なんですけれども、多摩川左岸付近で横断する可能性がある世田谷層の埋没谷というのが、東玉川のほうが入るのかどうかというのを、ちょっと事業者に確認していただきたいんですが、いかがでしょうか。 ◎堂薗 交通政策課長 委員からいただいた内容をちょっと確認してまいります。 ◆江口じゅん子 委員 お願いします。  あと一点ですけれども、説明会で大きい要望の二つ目として、夜間の工事は停止してもらいたいというのが大きかったというふうに伺っています。日曜日はメンテナンスで休工ということですけれども、これについて、当日、事業者はどういうふうに説明したのかというのをちょっと確認したいと思います。 ◎堂薗 交通政策課長 今、委員からお尋ねいただいた夜間工事につきましても、当日、質問があったというふうには私どもは聞いてございます。その上で、JR東海側のほうからの回答内容といたしましては、夜間のほうもやっていくという形でお答えしている状況でございます。 ◆江口じゅん子 委員 そういうふうにも言っていたと思うんですけれども、私が聞いている範囲では、夜間停止をしないと、シールドマシンが不具合を起こしてしまって、次に、昼間になって稼働するときに、歯ががくがくがくとしたり、余計な振動とかそういった被害が起こるから、これは安全上からもやらせてほしいというような説明があったというふうに聞いているんです。ただ、調布では、陥没が起きた箇所の陥没が起きる前は、やはり振動がひどくて、住民からの要望があって夜間は止めていたという実例もあるわけです。ですから、やはり住環境ということをまず第一に、この夜間停止というところについても、東玉川の方から要望で来ておりますので、これもしっかりと要望していただきたいとお願いします。 ◆中塚さちよ 委員 私からも一点だけ質問させていただきたいんですけれども、先ほど江口委員からあったとおり、これは調査掘進をやると言っていますけれども、実際は初期の掘進ではないかと、八キロぐらい掘り進むということで、これは令和三年度に予定をされているということで、住民の方とかからもいろんな不安とか、心配が寄せられているというのは、区も承知していることかと思います。先ほど来、外環のこともあって、調布で大きな事故があったということが、余計に心配になるのも当然ですけれども、外環は、実際、調布の大きな事故がある前にも、既に怪しい気配があったわけですよね。気泡が出ているという住民の方からの声があって、それで、私はたまたま見に行ったんですけれども、たまたま見に行ったときに、すぐそばの玉堤のところから、水位を確認するための、道路に穴を開けて見ている事業者工事の方も張りついていて、観察用の穴というのを開けていたんですけれども、ちょうどその気泡のことがあって呼ばれて見に行っていたら、その穴から水が噴き出してきて、別に前の日にすごく雨が降って増水したとかいうことじゃないんです。とても晴れわたっていた日なんですけれども、水がいきなり噴水のように噴き出し、そんなことは、見張っていた事業者工事の方も、今まで一度もなかった、何でこんな水が噴き出してきているんだろうといって、慌てて、そのとき玉川街づくり課の方にお電話して来てもらったりとか、本当に偶然なんですけれども、そんな不穏な動きもあったわけなので、もう既にこの初期掘進のときからも、大事故になる前に、何かそういう不穏なことがあるんじゃないかということも考えられるんです。  そうした中で、正直、この委員会にもあまり詳細な、今日御説明いただきましたけれども、これまではあまりなかった気もしているんですが、区として、こうした地域、東玉川の方とか、近隣の方から、この工事に関する不安とか、心配が寄せられたとき、一体どういった対応をこれまではしてくださっていたんでしょうか。 ◎堂薗 交通政策課長 今回、調査掘進という形で進めていく形でございますけれども、スライド二十七のページのところで、青い矢印区間の区間は、私どもが聞いている範囲では約三百メートルということでございます。その分で進めていくという形でございます。また、これまでも、世田谷区のほうの東玉川の方を含めて地域の方から、不安視する声もいただいております。そういった声を、我々は事業者側にしっかりと伝えているという状況でございます。今後も、そういった声があれば、そういった声も含めて伝えていきたいというふうに思っております。 ◆中塚さちよ 委員 そうした、区のほうも、しっかりこの事業に地元住民の方々の立場に立って、関わって、支援していただくというような姿勢というのもあれば、また少し違ってくるのかなと思いますので、今後もさらに調査掘進というのが始まるわけですから、どんな小さな変化も当事者の方々の立場に立って、事業者に意見とか要望をしっかり出していっていただきたいと要望いたします。 ◆和田ひでとし 委員 調査掘進、今、北品川ヤードから三百メートルとおっしゃいましたか、進むということで、実際に、この調査掘進の上には住宅ですとか、マンションですとか、人が住んでいる部分はもちろんあるんですか。それは分かりますか。 ◎堂薗 交通政策課長 大部分が、JR東海が保有している土地ということはお聞きしてございます。その中で、一部民有地があるというのは、私どもも聞いているところでございます。その民有地の方には、丁寧に説明して、しっかりと調整しているというのはちょっと聞いてございます。 ◆和田ひでとし 委員 いずれこれが進んできて、世田谷区内、東玉川の中を工事が始まるということが予定されているわけですけれども、まずは、この調査掘進を終えた段階で説明会が行われるというふうに書かれておりますが、説明会が終わった後に、次が、今度、調査掘進ではなくて本格的な掘進がスタートして、まずは、東雪谷までが第一段階ということで、東雪谷まで来た時点で、もう一度、説明会というのがあるんですよね。 ◎堂薗 交通政策課長 委員お話のとおりでございます。 ◆和田ひでとし 委員 先ほど来、ほかの委員からもありましたけれども、やっぱり説明会は、今回、大井町で三回開かれているということで、例えば、品川区の方とか、最初の調査掘進のところから関わる住民の方々にとっては、参加しやすい会場だったかと思うんですけれども、例えば、次のこの東雪谷まで来て、そこから、いよいよ世田谷区内工事が入ってくるよというときに、説明会が開かれているところでは、今、コロナ禍ということで、今回は大井町で三回やったというふうに聞きましたけれども、できるならば、前回、ボーリングのときに説明会があったように、あのときは、たしか奥沢小学校、すごく近くでやっていただいて、地元住民の方も歩いていける距離で説明会があったので、非常に聞くことができたということで声は聞いているんですけれども、できるならば、この東雪谷到達時点での説明会は、地元のどこかを会場として使っていただいて、説明会をぜひ開催していただいて、地元の方にも御安心していただけるような説明会を要望しておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━桃野芳文 委員長 それでは次に、(3)第三十八回駅前放置自転車クリーンキャンペーンの実施について、理事者説明を願います。 ◎北川 交通安全自転車課長 それでは、第三十八回駅前放置自転車クリーンキャンペーンの実施につきまして御報告をさせていただきます。  まず、主旨でございます。放置自転車対策につきましては、これまで自転車等駐車場の整備、放置自転車の撤去活動、自転車利用者への啓発等も推進してきておりますが、その結果、区内における放置自転車の撤去台数は、ピーク時と比べて大きく減少してございます。しかしながら、依然として駅前には自転車が放置されている実態もあることから、自転車等の適正利用や放置防止につきまして、引き続き広く区民へ啓発するために、例年と同様、駅前放置自転車クリーンキャンペーンを実施するものでございます。  続きまして、2概要でございます。期間につきましては記載のとおりでございます。  啓発方法につきましては、例年、駅前での啓発物品の配布を中心としてキャンペーンを実施してまいりましたが、今年度につきましても、昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、駅前での啓発物品の配布は行わず、ポスターやのぼり旗の掲出などの非接触型の啓発活動を中心に行ってまいります。また、記載にある電子媒体を活用したPRも併せて実施いたします。  統一標語につきましては、今年度は「自転車の 代わりに置こう 思いやり」を掲げてございます。こちらの標語が記載されたポスターにつきましては、報告資料の裏面にコピーがございます。  次に、3周知方法でございます。記載のとおり、「区のおしらせ」及び区のホームページなどで周知を行ってまいります。  最後、その他でございますが、このキャンペーンにつきましては、東京都の第三十八回駅前放置自転車クリーンキャンペーン実施大綱に基づきまして、都内各区市町村で実施するものでございます。  御説明は以上です。 ○桃野芳文 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━桃野芳文 委員長 それでは次に、(4)その他ですが、何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○桃野芳文 委員長 なければ、以上で報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━桃野芳文 委員長 次に、3閉会中の特定事件審査(調査)事項についてお諮りいたします。 1. 交通機関対策について 2. 自転車利用等の交通安全対策について 3. 外かく環状道路について とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○桃野芳文 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━桃野芳文 委員長 次に、4協議事項に入ります。  (1)次回委員会開催についてですが、次回委員会は、年間予定である十一月十二日金曜日午後三時から開催したいと思いますが、よろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○桃野芳文 委員長 それでは、次回委員会は、十一月十二日金曜日午後三時から開催することに決定いたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━桃野芳文 委員長 その他、全体を通して何かございますでしょうか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○桃野芳文 委員長 なければ、以上で本日の公共交通機関対策等特別委員会を散会いたします。     午後三時四十六分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   公共交通機関対策等特別委員会    委員長...